代官坂 ～紫陽花～

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　横浜市中区元町１丁目、２丁目

～代官坂～
この坂は、山手の丘を越えて北方・本牧へ行く道で、箕輪坂と称していましたが、
坂の途中の地に横浜村名主石川徳右衛門が居住していたことから、代官坂と呼ばれています。
幕末開港前夜の当主徳右衛門は、
日米和親条約締結のための応接場の設営、食糧、その他の設備一切を掌りました。
嘉永7年（1854年）3月9日、ペリーが横浜村に上陸し住民の暮らし振りを視察したおり屋敷を訪れ、
徳右衛門が供応した様子が『ペルリ提督日本遠征記』に記されています。
その後徳右衛門は、横浜町惣年寄となり町政を担当しました。

横浜村周辺は、開港期には神奈川奉行預かりとなり石川家は代官ではなかったのですが、
ペリーが横浜村名主を町長と考え表啓訪問した為に「代官」と呼ばれるようになったなどの
いくつかの言い伝えがあります。

石川町の名は、その石川徳右衛門に由来しています。

最後の写真の背景になっているのは、石川家のお屋敷です。