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ギャラリー形式のMy Photograph Album

扇ガ谷の紅葉 海蔵寺


神奈川県鎌倉市扇ガ谷4-18-8

海蔵寺の本尊・薬師如来像(江戸時代)は、
鎌倉時代の胎内仏(薬師の頭部)を納めたもので
「啼薬師」または「児護薬師」と呼ばれています

その胎内の像は、鎌倉時代のもので
拝観できるのは61年ごと。


胎内仏にはこんな言い伝えがあります。

夜になると寺の裏山から
赤ん坊の泣き声が聞こえてくるので
開山の源翁心昭が行ってみると
泣き声は古ぼけた墓石の下から聞こえてきます。
そこで経を読み
袈裟で墓石を覆うと泣き声はやみました。
翌朝、そこを掘ってみると
薬師の御顔が出てきます。
それが本尊に収められている胎内仏だそうです。

当時は疱瘡などの疫病の流行や
旱魃、風雨による大飢饉で餓死が日常の世の中
それでも子供は生まれる。

またフリーセックス旺盛の時代でもあったから
海蔵寺の裏山も生まれた子を捨てるのに
選ばれやすい場所だったんだろうな。