PEACE IN TIME

ギャラリー形式のMy Photograph Album

太陽の文面

イメージ 1

二宮を舞台に
太平洋戦争で家族を失った
当時13歳の高木さんの実体験と、
平和への願いをつづった
ノンフィクション小説...
ガラスのうさぎ

その世界を
写真で表現しようと
二宮の街を歩き回った。

この写真は、
ガラスのうさぎ」の終盤の章
「太陽の文面」をモチーフに
吾妻山で撮ったもの

1947年5月3日、
私はこの日を一生涯忘れないだろう。

この日、日本国新憲法が施行された。

  新聞の中に書かれた全文の中で、
私は第二章、
「戦争の放棄」という言葉に
すいつけられた。

第二章 戦争の放棄
第九条
①日本国民は、
正義と秩序を基調とする国際平和を
誠実に希求し、
国権の発動たる
戦争と武力による
威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する。
②前項の目的を達するため、
陸海空軍その他の戦力は、
これを保持しない。
国の交戦権は、これを認めない。

この文面は、私にとって、
まさしく太陽のように
まぶしく見えた。

これなんだ。
もう私達国民は
永久に戦争を放棄したのだ。

  歴史は繰り返されるという。
しかし日本の歴史始まって以来、
初めて日本は外国に負けたのだ。

  連合軍という名の
外国の軍隊が日本を占領した。
確かに戦に負けたことは、
悔しいし情けない。
その上、沢山の犠牲者を出した。
だけど、それによって、
永久に戦争はしないという事を
憲法に定める事ができたのだ。

 日本だけでなく、
相手国もきっときっと
数え切れないほどの被害と
悲しみを受けたであろう。

 私のように
両親をなくした子もいるだろう。

  戦争によって
利益をこうむった人は、
ほんの一握りの人達だ。

私は生きてる限り、
この憲法を守り続けたい。

そして、私の次の世代、
またその次の世代へと
この悲しみを
伝えていきたいと思った。
二度と戦争を
繰り返さない為に。