2011-02-26 旧天瑞寺寿塔覆堂 (迦陵頻迦) 横浜散歩 横浜市中区本牧三之谷58-1 三渓園 【重要文化財】1591年(天正19年)建築 豊臣秀吉が母のために建てた寿塔を覆うための建物.。 現在、秀吉が建てたものと確認できる数少ないものです。 迦陵頻迦(かりょうびんが)や蓮の花などの彫りの深い装飾、 そりあがった屋根は、荘厳さを感じさせます。 寿塔とは、長寿を祝って生存中にたてる墓で、 現在、寿塔は京都大徳寺内の龍翔寺にあります。 迦陵頻伽・迦陵頻迦(かりょうびんが)は、 上半身が人で、下半身が鳥の仏教における想像上の生物。 サンスクリットの kalavinka の音訳。 『阿弥陀経』では、共命鳥とともに極楽浄土に住むとされます。 殻の中にいる時から鳴きだすとされ その声は非常に美しく、仏の声を形容するのに用いられ、 「妙音鳥」、「好声鳥」、「逸音鳥」、「妙声鳥」とも意訳されます。 一般に、迦陵頻伽の描かれた図像は 浄土を表現していると理解され、 同時に如来の教えを称えることを意図します。 日本の仏教美術では、 有翼の菩薩形の上半身に鳥の下半身の姿で描かれてきました。