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旧天瑞寺寿塔覆堂 (迦陵頻迦)

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                                       横浜市中区本牧三之谷58-1
                                          三渓園
 
重要文化財】1591年(天正19年)建築
豊臣秀吉が母のために建てた寿塔を覆うための建物.。
現在、秀吉が建てたものと確認できる数少ないものです。
 迦陵頻迦(かりょうびんが)や蓮の花などの彫りの深い装飾、
そりあがった屋根は、荘厳さを感じさせます。
 
寿塔とは、長寿を祝って生存中にたてる墓で、
現在、寿塔は京都大徳寺内の龍翔寺にあります。
 
 
迦陵頻伽迦陵頻迦(かりょうびんが)は、
上半身が人で、下半身が仏教における想像上の生物。
サンスクリットの kalavinka の音訳。
阿弥陀経』では、共命鳥とともに極楽浄土に住むとされます。
殻の中にいる時から鳴きだすとされ
その声は非常に美しく、仏の声を形容するのに用いられ、
「妙音鳥」、「好声鳥」、「逸音鳥」、「妙声鳥」とも意訳されます。
 
一般に、迦陵頻伽の描かれた図像は
浄土を表現していると理解され、
同時に如来の教えを称えることを意図します。
 
日本仏教美術では、
有翼の菩薩形の上半身に鳥の下半身の姿で描かれてきました。