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大巧寺(おんめさま)

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                   鎌倉市小町1-9-28
 
                   宗派 日蓮宗系単立
                 山号寺号 長慶山正覚院大巧寺
                   開山 日澄上人
                   本尊 産女霊神
 
JR鎌倉駅から若宮大路を横断すると
すぐそこに赤い門が見えます。
若宮大路沿いに入り口を造ってはいけないという規則があったので実は、この門は裏門。)
 
ここが、鎌倉駅から最も近くて
鎌倉に来る度に
ついでに立ち寄っているお寺、大巧寺。
 
いつ来てもなにかしら咲いている
小さな植物園のような風情のある庭に入り
左にまわり込むと本堂の前に出ます。
 
もとは十二所にあって
真言宗の大行寺と言いました。
 
頼朝が、その寺で軍評定をしたところ
その戦に勝ったので大巧寺と名を改めたそうです。
 
元応二年(1320年)にここに移って来て
住僧が日蓮宗に帰依して自分の名を日澄とし
寺を日蓮宗に改めて開山します。
 
若宮大路沿いに「頼朝戦評定所」の石碑があるのは、このためなんです。
 
「おんめさま」の名で親しまれているこのお寺の起こりには、伝説があります。
 
天文(1532年~)の頃、
第五世の日棟が、夷堂川のほとりで
難産で苦しみ死んだ秋山勘解由の妻の霊魂を
法華経の功徳によって済度したというお話で
その時、産女霊神を奉り
以後、産女霊神は、「おんめさま」と呼ばれ
安産の神として信仰されています。
 
この日も若いご夫婦とその親御さんが、
本堂右手にある安産腹帯守授与所を訪ねていました。
 
 
 
このお寺の素晴らしさの一つに
本堂内の天井絵があります。
 
室町時代の作という極彩色の木彫り絵は、一見の価値あり!!
 
その木彫り絵、7行9列(7×9)計63枚もあり壮観!!

雀や鶴、チャボ、鶏、不如帰、鷺、孔雀、鳩、山鳥、鴨、水鳥、鷹(鷲)、隼などの
鳥、亀、兎や鼬(いたち)など小動物
 
鯉、松、竹、梅、もみじ、楓、蓮、椿、牡丹、たんぽぽ(シロバナタンポポ)などが描かれていて
 
なぜか中世では、不吉な動物とされていたフクロウまでいました。